もう聞き飽きた若者の車離れ
聞き飽きた感がありますね。いつの頃から言われ始めたのか?
若者の車離れ
原因については、興味がないとかお金がないとかそもそも必要としないとか言われています。
僕が住んでいるのは長野県という、車がないと生活が不便な地域です。若者の車離れ?そんなことはありません。長野県の大半の地域は車がないと生活が成り立たないといっても過言ではない。
若者は免許を取って、自立を果たしたらすぐに車が必要になる。そういう地域です。
じゃあ若者の車離れって何?って思うわけですが、そもそも車を必要としていない若者が今まで車を買っていたということだと思うんですよね。
至極当たり前のことで、必要なら買いますよ。長野の田舎では免許とって新社会人の女の子達みんな車を買いますからね。
それこそ電車で通勤できる恵まれた人以外は。長野でも街場で駅の近くに住んでいて、会社も駅の近くという方程式が成り立てば車はいらないかもしれない。
それ以外は必要です。
若者の車離れの原因って?
そもそも必要としない人間に、欲しいと思わせていた車。
ここに来て若者にその必要のなさを見破られてしまったところはなぜなのか?
1990年代〜2000年代っていうのは、各自動車メーカーからいろんな車が出たわけですよ。やはり花形というとスポーツカーですよね。
僕が高校生の頃なんか、スポーツカーの名前を挙げれば相当ありました。
日産・・・スカイラインGT-R、フェアレディZ、シルビア、180SX
トヨタ・・・スープラ、セリカ
ホンダ・・・シビック、インテグラ、NSX、ビート
マツダ・・・ロードスター、RX−7
三菱・・・ランサーエボリューション、GTO、ダンガンミニカ
スバル・・・インプレッサWRX
ダイハツ・・・ミラターボ
スズキ・・・アルトワークス、カプチーノ
主要8メーカーだけしかあげてないけど、これだけ魅力的なモデルがあったわけです。もしかしたら忘れている車もあるかもしれないけどご容赦を。
これがですよ、その10数年後にはパタッとなくなっちゃうわけですよ。
そして、モータースポーツだって日本のメーカーはほとんど撤退してしまった。そんな時期に就職して社会人になった人たちって、魅力的な車もないし必要性を感じないからいらない。
と、なっちゃうわけですよ。
要するに購買意欲につながる商品が少ないし、目立ったモータースポーツもなかった。
ここから若者の車離れが加速したと。
不景気と格差社会でさらに加速
更に話を進めると、社会も悲惨な状況になりましたよね。派遣社員から始まって格差社会。そりゃ若者達は考えるわけですよ。
自動車を持っている場合ではない。と。
実際に僕が自動車にかかっている維持費って結構なもんです。
我が家には軽自動車と普通車があります。
自動車税で毎年合計して4万円弱。
そしてそこに任意保険代。これは2台合わせて5万円位。
車検は2年に1回とするが、2台あるので毎年で換算すると10万円。
ここにランニングコストがかかってくる。具体的には消耗部品や故障した時の整備代と燃料代ですね。
ガソリンは月に1万円位。整備代は、ほとんどDIYでやっていますが部品代はかかります。オイル交換だって1年に1回はそれぞれやるので1万くらいはかかるかな。
タイヤの交換が入るともう最悪。軽く3万以上かかってきます。
どうです?道楽で持ちたいと思うにはお金がかかるでしょう?気持ちはわかりますよ。僕も車がいらない生活をしていたら、家族では1台にしています。
ただ我が家は子供が多いし外に出る用事があるので2台ないと回らないから。
車はお金がかかり過ぎてしまうという事実
昔僕は東京に住んでいたんですが、その時は400ccのバイクでした。別にバイクがなくても生活には困らなかったけど。
電車は頻繁にくるし、バイト先には自転車で行けるし、スーパーも近い。
車はいらないなって。駐車場代だってべらぼうに高いし。バイクだったので自転車置き場に置かせてもらえたしね。
都会に住む若者は車なんて買いっこないですよね。それこそセレブになれば話は別ですが。僕のおじさんは運転免許も持っていないまま他界しましたから。
必要ないんですよ。基本的に。
必要のない人間に物を買ってもらうには相当な商品力と、経済の追い風がないと難しい。その辺を今の若者は僕らが若い頃よりもずっとクレバーです。
伊達に悟ってませんよ。知っている。買いませんがな。
若者の車離れの原因は2つ。
お金がかかりすぎること
魅力的な車がないこと
これに尽きますね。ただ、僕はトヨタの社長。モリゾーさんは大好きです。自動車メーカーの社長の中であれだけユーザーと近い社長もいない。
この豊田社長がどの程度巻き返しを図ってくれるか。そこに期待したいです。車って乗っているとすごく楽しい。
それを悟っている若者にも体験させてあげたいんですよねぇ。