子供を育てる自信がないという人も多い
この前の話ですが、知人が子供を授かったという報告を受けました。それはめでたい!というリアクションをとったわけですが、なんだか雲行きの怪しい知人。
「俺、子供って苦手なんだよね。父親になる自信がないんだよ」
と、こんなことを言いだしました。
僕も今でこそ子供の育児真っ只中にいますが、最初はそうだったかもしれないなと思い出してみた。
僕が子供を授かったのは25歳でした。
25歳っていうと、やっぱりまだまだ遊びたい盛りの気持ちもあるわけです。30代も半ばになると体力がなくなってきて、だんだんと家にいることも多くなりました。
が、20代は体力もあるし外にも出たい。そんな最中子供が出来た。
「果たして僕は子供をかわいがれるのだろうか?」
確かに知人と同じ気持ちだったかもしれない。僕もどちらかというと、手放しでやったーとは喜んだ口ではなかった。それは自分自身に自信がなかったから。将来も不安だったし、そんな時に子供が産まれて、果たして責任持って育てていけるのだろうか!?
と、このように素直に感じていましたね。
それから10数年が経過した今、子育てってどうなのかっていうと、ある一つの答えみたいなものがぼんやり浮かんできました。
子育てって、
子供の頃の自分に戻れる体験
そして
その時の両親の気持ちがよくわかる体験
子供を育てていくと、そういう印象を受けてきたんです。
もちろん赤ちゃんの頃ってすごく大変なんですよ。こちらの言葉も通じないし、赤ちゃんの言いたいことも上手くわからない。特に第一子は大変ですね。右も左もわかりませんから。
それが1歳半ばを過ぎてくるとどんどんとコミュニケーションが取れるようになってくる。そして、2歳を超えてくると、なんだか小さい頃の自分を思い出してくるのです。
公園に遊びに連れて行くと、
「そういや小さい頃親父に公園に連れて行ってもらったな・・」
とか
「あの時は大泣きしたこともあったな〜。でもあれは困らせるためワザとやったよな」
とか。そういう小さい頃の自分と子供が重なって見えるんです。
それが決定的に感じられたのが、子供が小学校に上がって夏休みに入った時でした。
錯覚とはおかしいもので、子供が夏休みに入ると自分も夏休みになったような気分になるんですよね。
当然これは僕の解釈ですし、毎日会社にも行ってますよ。だけど、なんかテンションあがるんですよ。おおお!夏休みかあ?って。自分自身をその時代にタイムスリップして戻してくれるような感覚です。
参観日に行ってもそうです。僕なんか子供の参観日に行って見ていることって言えば、自分の子供の授業態度もそうですけど、自分自身が小学生にタイムスリップしたようなノスタルジーな気持ちに浸っているわけです。その感覚がとても懐かしくて暖かくて心地がいい。
そりゃ子供たちには勉強をして、ある程度はきちんとした仕事についてくれ。みたいな願望はありますけど、それよりも今現在の子育てを楽しむっていうのはそれは素敵な体験です。
兄弟ができると喧嘩が始まって、理不尽に怒鳴り散らしてしまうこともあります。
ああ、昨日はちょっと大人気ない怒鳴り方したな・・。と反省をしていると、子供はケロッとして普段通りに接してくれる。そういったピュアな彼らに素直に感謝したりね。
僕は今子育てはそういう段階に入っています。
考えすぎないで今を一緒に楽しめばいい
僕の子育てのモットーっていうのは、体当たり子育てです。自分だけが安全地帯にいて、子供になにかやらせるのはナンセンスで嫌いなんです。
なんでも一緒に体験する
これが、僕が心に決めている子育ての格言でもあります。大人ってどうしても一歩引いたところから子供を見るじゃないですか?それも大切なんだけど、自分が子供の頃ってどうでした?
大人しく見ている大人よりも、率先して遊んでくれる大人の方が好きじゃなかったですか?
少なくとも子供の頃の僕はそうだった。なので、それを実現できる大人になってやると心に決めているわけです。
漢字検定を子供だけに受けさせないで同じ級を受けるオヤジだったり
子供のスキー教室が始まるからと、焦ってスキースクールに入れるんじゃなくて、だったら俺もやってやるぜ!と、30代半ばからスノボーを一緒に始めたり。
子供が買ってきたコロコロコミックを横取りして先に読んじゃったり。そんな子育てを実践してきたせいで、子供の友達からは相当変なオヤジに写っています。
子育てに答えはありません。親が100人いれば100通りの子育てがあります。ですが一番忘れてはいけないことは
子供の笑顔
なんじゃないかなって。
子供の笑顔は万国共通です。
子育てって最初はどうしてもなれなくてノイローゼ気味になってくるけれど、2、3歳からはとっても楽しくなります。まだ僕の子供たちは小学生なので、これから先のことは経験していないから未だ想像の世界です。
ですが、中学、高校とおそらく反抗期や荒れる時期もあるでしょうね。そんな時にも子供たちに本気で向き合える大人でありたい。腫れ物に触るような接し方なんて僕は嫌です。いつまでたっても親であり友達でもありたい。
息子たちにはそんな親父であり続けたいのです。
いつの間にか頼れる存在になっている
子供も大きくなってくれば、いろんなことを手伝ってくれたりして、いつの間にか頼れる存在になっているものです。
何より子供を育てることで、小さい頃の自分に出会い、再び人生を一緒に体験することができる。子育ては何よりも楽しいのです。
子供はこんなブログをやっていることも知っている。
「パパ、今日はネタをゲットできたか?」
なんて日常会話になっているあたりも面白いもんですよ。