30代の僕は、初代ファミコン世代のストライクゾーンでした。初代ファミコンって知ってますか?
任天堂のファミリーコンピューターです。僕が小学校に上がる前に発売になって、大流行しました。
初期型タイプのファミコンはAボタンとBボタンが四角いタイプのゴムだったんです。これが押しづらい。押してもすぐに戻ってこないといった不具合が発生。
その後AボタンとBボタンはプラスチックの丸いタイプに変更されました。
ファミコンが大ヒットしたゲームはいうまでもなく任天堂のスーパーマリオブラザーズ。
これがファミコンの歴史を変えたといっても過言ではないゲームでしたね。
それまでのゲーム概念を覆すアクションゲームでした。そもそもそれまでのアクションゲームっていうのは、画面が静止していたんです。ですがこのスーパーマリオブラザーズでは横にスクロールして進んで行く。
これが楽しくてたまらなかった。スーパーマリオブラザーズが発売になってからファミコンを買った人はかなり多いと思います。
ま、僕は持っていなかったんですけどね。スーパマリオ。だけど8−4のクッパを倒してエンディングにたどり着けたのは近所を見渡しても僕だけだったんです。
例外なくどっぷりとファミコンにはまりました。
そしてファミコンの歴史をさらに大きく変えたゲームがドラゴンクエスト。
略してドラクエ。これはもはや説明がいらないゲームだと思うんですが、ファミコンにRPGというジャンルを作り上げたゲームですね。
当時週刊少年ジャンプでドラゴンボールを連載していた鳥山明さんがキャラクターデザインを担当。ジャンプの袋とじコーナーにはドラクエなどの情報が満載でした。
うまーく少年漫画とタイアップを果たして一気に有名になりましたね。
問題はこのドラゴンクエストに代表されるRPGです。当時のRPGっていうのは今みたいに内蔵メモリなんかなかった。
なので、ドラクエの場合は教会などに行って「ふっかつの呪文」をもらうのです。これがね〜子供にはハードルが高いんですよ。
ドラゴンクエスト1では復活の呪文は20文字。これを1文字でも間違えてメモしておくと続きからプレイができなくなるわけです。
当時の僕らはよく間違えた。
問題はドラクエ2ですよ。
このドラクエ2になってからというもの、パーティが3人になりゲームも複雑化されました。ロンダルキアの落とし穴はなんなんだっ!
って叫びたくなるくらいでしたね。このドラクエ2の場合復活の呪文の文字数がドラクエ1よりも2倍以上の長さになった。
なんと最大で52文字という長い文字をノートなどにメモしないといけなかった。
52文字のひらがなの羅列をメモするわけです。子供にそんなスキルを求めたって・・。必ず1回は間違えた記憶はあると思うんですよね。
ドラクエ3になってからはバックアップシステムを搭載してきて、「ふっかつの呪文」は廃止されましたけど・・。
他のゲームでもRPGなどではパスワードがよく使われていました。
いやーよく間違えましたよ。間違えたら、どこが間違えたんだろうってまずは考える。子供って字が汚いから「つ」と「う」を書き間違えたとか予想して打ち直したりするんです。
それで奇跡的に呪文が適合すればしめたもの。ダメだった場合、その前にメモをした復活の呪文のデータからスタートせざるをえないわけです。
なので当時の小学生というと、みんなパスワード帳と名打ったノートを持ち歩いていたんです。
綺麗にまとめている奴は綺麗に書いてありましたね。僕は殴り書きでよく間違えましたけど・・。
っていうかさ、ドラクエ1も2も持ってなかったから(笑)買ってもらえなかったんですよ(笑)
今では笑話しにしかならないけれど、当時の自分からしたら必死だったんだろうなぁって。