GACKTオフィシャルブログ GACKT.com より転載
先日何気にGACKTオフィシャルブログを見ていた時のこと。この前まではなかったはずの注意書きが追加されていました。
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ええ?これって肖像権というか著作権についてある程度の革命的な出来事なんじゃないのか?
そもそも芸能人というのは、ビジュアルを売り物にしているケースが大半で、こういった無断転載は一切禁止だったというのが今までのあり方でした。
そりゃ、無断転載されまくって自分達の食い扶持が荒らされてしまうということだから気持ちもわからんでもないですよね。
ただ、こういった動きにはそろそろ時代の波にそぐわなくなってきているのも事実なんじゃないかなって。
時代の流れをさかのぼってみると、まずターニングポイントになってくるのが写メールの登場ですよね。当時J-PHONEでシャープが初めて携帯電話にカメラ機能を搭載してきた。
ここから一気に写メールが他社にも普及して、画像のシェアリングが当たり前になってきた。当時の写メールなんて画像数はたかが知れていましたが、今ではデジカメと同等の性能を誇るカメラを搭載したスマホが出てきている。
街中で芸能人を見かけて、ささっと写メール撮って友達に送る。まあ、このくらいならまだ大事ではなかったのかな?
ですがこれが次の段階に行くと無視できない状況へと変わっていく
これがほぼ決定づけた感がありますよね。SNSでシェアリングするのが当たり前になった今、それこそ著作権はいろんなところで割を食うようになりました。
まず最初に取りだたされるのは音楽配信サービスですよね。CDとは違いデータのやり取りで済んでしまう音楽配信。iTunesの登場で、一気に音楽CDが売れない時代になってきました。
それこそCDが売れるのって、握手権付きとかおまけ付きのセット販売みたいなものだけですよね。
ちょっと前の記事になりますが、
日本のトップアーティストのB’zのCDが1日たったの693枚しか売れていないという事実があるということです。
僕が高校生の頃なんかはB’zが全盛期で、確か1日の初動売り上げが90万枚を超えた!とかってニュースになったほどですよ。確かLOVE PHANTOMだったと思うけど。それが693枚。これは事件ですよ。
B’zにはB’zパーティというファンクラブがあり、その会員数は20万人を超えるという情報があります。つまり熱狂的ファンが20万人もいる彼らでも音楽配信サービスにシフトせざるを得なくなってきている。
ただこの音楽配信サービスっていうのが曲者でいとも簡単にコピーされて拡散されてしまう。今はもう息をひそめたけどファイル共有サービスでかなり被害が出たんじゃないですかね。
じゃあこれからの著作権ってどうしていけばいいのかなって考えてみたんです。今の時代違法コピーは当たり前。何かしらWEBに情報をアップロードした時点で、それはそれは違法コピーというオリジナル食べちゃうぞ鮫の餌食になってしまうわけです。
バンド名は忘れたけど、アメリカのメタル系バンドがアフリカ系でかなり違法ダウンロード問題に頭を抱えたそうなんですよ。だけど彼らは考え方を切り替えたんです。それだけ違法ダウンロードする人がいるなら現地に行ってライブしてやるって!
これが大成功したらしい。やはり違法ダウンロードでも根底にあるのはその楽曲・その作品を欲しいという欲求です。これを逆手に取った成功例ですね。
違法ダウンロードは困るけど、だったらライブにはきてくれよな!っていう感じだったとか。
これから先、著作権なんかあってないような物になるのは必至です。だとしたらGACKTのように上手にシェアすることで拡散してもらい、良い方向へ歩み寄るというのは革命的な出来事だと思うんですよ。
それこそ頑なに拒否していればうまくいくわけないし、歩み寄っていけば違った解決策を見いだせるかもしれない。
僕もこうやってブログを書いている以上、他の人のブログも見ていたりするわけですが、思うことは異常に引用率が多いということ。
引用ならまだしも転載だって勝手にやってしまっているケースがほとんど。おいおい。それって版権先に許可もらっているのか?って首を傾げてしまうケースも沢山あります。
著作権って、崩壊しつつあるけれど権利として存在しているうちは許可のない無断転載や引用などは禁止ですからお気をつけてください。