今から4年前ですね、とある春の日に事件は起きました。学校を終えて帰ってきた子供が、友達と公園に遊びに行きました。
ここまではよくある話なんですが、その後事件が起こったのです。当時仕事をしていた僕の携帯電話にしつこいくらい長〜いコールが鳴りました。
電話をみたら奥さんからで、これは何かが起きたか?と思って電話にでました。
「◯◯が車に轢かれたって、通りがかりの人が電話してきて・・どうしよう・・」
話を聞くと、現場はすぐそこだというので上司に許可をもらって直行しました。
すると、歩道にかなりの人だかりが見えたんです。もうその時は頭の中ではいろんなことがよぎっていました。車に轢かれたって・・命は大丈夫なのか?
現場に近づくと子供の泣き声が聞こえたので、その瞬間生きていると安堵しました。
そこには横たわっている愛する我が子がいたのです。足を押さえて大泣きしている。周りの人に自分が父親だということを話して状況を聞きました。
すると、横断歩道を横断していたら軽自動車と接触したという。軽自動車はそのまま走り去ってしまったという。とりあえず救急車は呼んでくれたとのこと。
程なくして、奥さんも走って現場に到着しました。周りの人たちに見守られながら、僕は子供と救急車に乗って病院へいくことに。
後で話を聞いたら、轢き逃げをしたドライバーが現場に戻って、おまわりさんと話をしていたそうです。なんだか事故があってから何分以内に戻って来れば轢き逃げにはならないらしい。
ドライバーによるとぶつかった感じはなかったので、走り去ってしまったという。
とりあえず救急車の中で応急処置をされて、総合病院へいくことになりました。ここでレントゲンを撮ってみると左足のスネの骨が2本ポッキリと折れていました。骨を整体してもらいギプスを巻いて、とりあえず車椅子を借りて家に帰ることになりました。
その夜、車を運転していたドライバーから泣きながら電話がかかってきたんです。向こうも反省しているということなので、とりあえず攻め立てはせずに子供の状況を伝えておきました。
聴取といわれても、通行人などの目撃情報などからどのような事故だったかを説明してもらい、ドライバーに対しての罰則をどの程度にするか相談をもちかけられました。どうもドライバーに対する罰則は被害者側からの意見も考慮するそうです。
向こうも反省していたので、とりあえずこういった事故と同様の処罰でお任せしますと伝えておきました。ドライバーは60日の免停になったと後日話を聞きました。
今回子供は横断歩道で横断中だったということで、子供は交通ルール的には無敵の状態です。横断歩道を横断している歩行者に接触したということで車が100パーセント悪いということでした。
その後ドライバーが何度かお見舞いに来て、保険会社からも電話が入りました。子供の病院にかかる費用・それに伴う親の交通費などすべて請求が可能という。
とりあえず領収書をすべて取っておいて、1ヶ月ほどたまったら保険会社に送ってお金を都度払ってもらうということをしました。
骨がくっついて、その後リハビリを数ヶ月行って完治となりました。完治したものの成長期ということも考慮して丸1年は示談を見送っていました。
1年たって示談することになったんですが、その示談金が慰謝料すべて含めて60万円ということでした。
この60万円という金額についてですが、おそらくもうちょっともらえたんだと思うんですよね。ですが、まあそんなにふっかけてもしょうがないかなって示談することにしました。
この先事故の怪我が原因となる痛みなどが発生した場合、その都度相談できると一筆だけは書いてもらいましたけど。
相手からもらった示談金は60万円でしたが、子供は怪我の保険に入っていたのでそちらかも10万円が支払われたりしました。
交通事故の慰謝料って、計算方法があるみたいですね。示談する前に試算してみるのもいいかもしれません。
とりあえず子供は元気になりましたし、後遺障も出ていないのでよしとするか!ってところです。それにしても人生はいろんなことが起きるなあって。