なんでこんな記事を書こうか、思いついた理由を忘れてしまいました。
思い出すのもお恥ずかしい限りですが、僕は海外旅行に人生で1回だけ行ったことがあります。例に漏れず新婚旅行でした。
新婚旅行の旅行先はイタリアをチョイスしました。イタリアって、いろんな見所があるんですよ。
ミラノ、ヴェネチア、フィレンツェ、ローマ。新婚旅行ではこの4都市を6日間かけて回るというスケジュールのツアーものでしたね。
当時先に入籍を済ませて、結婚式は3ヶ月後。式の後そのまま東京へいって成田空港からアリタリア航空の飛行機に乗ってイタリアへ出発!という予定だったんです。
パスポートを取って、ツアーを申し込んだ時にふと広告が目にとまりました。
「海外旅行保険のご案内」
海外旅行保険?そんなものあるんだ。へー。
そんな保険があるって知らなかったので、とりあえず内容を見てみたら、海外旅行の渡航中に病気や怪我、事故に巻き込まれたりしたら降りる保険らしい。
確か1週間で一人6000円ちょっとだったと思います。ま、何かあったら困るし加入していくか。ということで保険に申し込んで旅行へ出かけました。
生まれて初めての飛行機で、ちょっとテンションがあがりながら、機内食のイタリアンを食べていました。現地に着いたらとりあえず何をするにもチップが必要だから、両替をしないといけないなって。
空港である程度ユーロにしていったんですが、小銭が持っていなかった。小銭をどこでゲットしようかなぁなんて考えていた。
時差ぼけというやつなのかなんなのか、イタリアに着いたのは現地で夜でした。とりあえず最初のホテルへと直行して、朝からツアーを楽しむということになりました。
ただ、この時からなんとなーく悪寒がしていたんです。うーんちょっと嫌な予感がするなぁって。
悪寒の予感は的中で、ツアーの半ばくらいから熱が相当でました。もうインフルエンザ並みの悪寒です。ですが体温計すら持っていないので、イタリアで体温計を買って測ってみたら39度も熱がでた。
こりゃどうすればいいんだろうか・・。と悩んでツアーコンダクターに相談したところ、海外旅行保険に問い合わせてみるのがいいと言われました。
とりあえず、海外旅行保険の証書を持ってきていたので、電話したんです。そうしたら、今のホテルへ医者を派遣してくれるという。
それは助かる。と、しばらく待っていたら太ったおじさん医師が登場しました。身振り手振りで症状を話すとおもむろに注射をするジェスチャーをしてきました。
腕を差し出すと、ケツをだせというのです。
びっくりして
「ヒップ?リアリィー?ヒーップ!??」
って、何度も聞き返しました。ですが医者は
「ヒーップ」
と譲らないので、止むを得ず人生で初めてケツに注射を打たれたんです。
もういやだ・・。一体なんなんだこの新婚旅行は・・。なんでこんな痛々しい十字架を背負わないといけないんだ・・と心の中で泣きそうになりましたが、それよりも呆気にとられていたのが奥さんでしょう。
それ以来頭がまったく上がらなくなりました。
で、海外旅行保険です。その時来た医者にお金は?って聞いたら、英語で
「ノープロブレム」
と言って去って行きました。どうやら海外旅行保険の保険会社が直接ドクターに支払いをしてくれるそうで、僕自身保険会社に電話をしただけで何もしなくてもよかったです。
その翌日に嘘みたいに風邪が治って、ツアー終盤で他の夫婦がくたびれかけているところに、今更復活した男一人だけハイテンションで騒いで失笑を買ったりしました。これが僕の新婚旅行の思い出なんですが、海外旅行保険をまさか使うことになるとは思わなかったな。
そのあと、帰国してから保険会社に問い合わせたところ、体温計の領収書などを持っていればそれも請求できるということ。
そして、お見舞金として3万円程度が振り込まれてきました。結局保険代の元を取ってお見舞金ももらえたので、僕としては加入していってよかったなぁって。
今僕が海外旅行に行くとしたら間違いなく保険に加入していくでしょうね。僕が新婚旅行に行った14年前とは世界の情勢がまったく違いますからね。
いつどこでテロや事件に巻き込まれるかわかりません。
そんなとき、現地から相談しても的確なアドバイスやフォローをしてくれるのが海外旅行保険です。僕の場合は医者の手配から全てまかなってくれました。
海外旅行の費用ってかなりかかりますよね?そのうちの微々たる保険料ですが、絶対に加入していったほうがいいと思いますね。
世界の治安は悪化の一途をたどっているわけですし、日本人はただでさえ目をつけられます。僕も実際にイタリアでジプシーに絡まれて、しょうがなしにユーロをカツアゲされたこともあります(泣)
手口は卑劣で、まずは日本の有名人の名前をローマの広場で連呼してくるんです。僕の場合はサッカーの中田英寿さんですね。
「ナカター、ナカムラー」
そして目があったらそばにいた男もきて手首を出してみろ。素敵な手品を見せてやるといったジェスチャーを見せてきます。
手首を出したら最後。人の手首で器用にミサンガを織ってはい50ユーロ出せ。というこんな手口です。お金がないといったジェスチャーをすると、目がマジになってポケットから光物を出すそぶりを見せてくる。
さすがにここで相手に顔面パンチをして日本男児の生き様を見せてやるぜ、わしが男塾塾長江田島平八である!アピールをしたかったが、こちらは奥さんがいる手前無茶できないので、止むを得ず50ユーロを出して大声出して猛ダッシュで逃げました。
海外でカツアゲにあうなんて思わなかったな。これは保険ではでませんけどね(笑)
そんなわけで、海外旅行ではいろんなことが起こりえますので、保険には加入していくようにしてくださいね。