運動会と組体操
今も昔も運動会の「締め」を飾るのは組体操でした。
僕が小学校の頃から、六年生が運動会のフィナーレとして組体操を披露して、それは子供達が同じ年代になった今でも続いている伝統です。
そもそも、なぜ運動会に組体操を行うのか?
これは僕個人の見解なんですが、やはり組体操というのはその他のダンスと比べて、団結というものを意識して披露することができる。
組体操って、2人組での取り組みからピラミッドになると数十人いないと完成させられない技もあります。
それを小学校6年生の最後の運動会で行うことで、今までの小学校の集大成としてきたんじゃないですかね?まあ大体が同じ意見だと思うんです。
だけど、最近組体操による事故が増えてきていると報道がありました。
それはやはり最後の大型ピラミッドの時に起こりやすいみたいで、バランスを崩し、高いところから崩れ落ちて骨折してしまうケースが増えているそうです。
僕が小学校の頃の組体操も何段だったか忘れましたが、とにかく学校一身軽でバランス感覚のいい人間が頂上に登っていました。だけど、怖いと思うんですよ。
裸足で人の背中に乗っているとはいえ、当然下の背中は動きますからね。バランスを崩したらそれこそ2〜3mの高さから落ちてしまうわけです。
下手に肩から落ちたらすぐに鎖骨を折ってしまうでしょう。
組体操の存続をどうするか?
おそらく、今までも少なからず事故はあったでしょう。
それがなかなか表立って来なかったわけで。ですが、今はSNSなどで情報は一瞬にして伝達します。問題視されてきたのは間違いないわけです。
そろそろ組体操について真剣に議論をしないといけない時期になってきたということですね。
もうこれは絶対に賛否両論ありますね。おそらく世代を遡ればのぼるほど「存続すべきだ」という意見が多いだろうし。
若い世代になると「見直すべきだ」という意見が増えてくるんだと思います。
怪我がでなければ感動する競技なのでやったほうがいいのは間違いないんでしょうが、僕個人の意見としてはここらで辞めてしまえばいいのではないかと思うんです。
この理由は、僕の子供で組体操を無難に終わらせた長男もいますが、それよりも下の子供たちも組体操をやらないといけないわけです。今のままでは。
まあ運動神経や体型などを考えたら、頂上に立つ役回りが回ってくる可能性自体は低いでしょうけど、必ずしも可能性はゼロではない。そこに大きなリスクがあるのなら見直してもらいたい。
というのが親心ですね。
こんな文章を書いていますけど、正確には僕も気持ちなんわかったつもりではないんです。一番怪我をしてしまった子供達のことを人ごとでないと感じとるのは、次にピラミッドの頂上にのぼる役割になった子供の親御さんでしょう。
実際に自分の子供がピラミッドのてっぺんを任されたらそれはそれはハラハラしますよね。うまくいくのかな?というプレッシャーと、怪我しないかなという心配。
これをはねのけた時には大きな感動が待っているのかもしれませんけど。
打ち所が悪かったら、この後の輝ける未来が真っ暗になってしまいます。ここらで組体操やめましょう。
もっと安全で団結できる競技を考えましょう。組体操でも危険でない項目を多くとりいれればOKですね。ピラミッドは危険です。