最近ちょっと話題になりつつある、新卒フリーランスという言葉。
学校を卒業してから、どこかの会社に就職しないでフリーランスとして生きて行くという道です。
これについては賛否両論あるのは間違いなくて、保守的な昔感覚を持っている人間だと反対。
それとは対照的に、現代の新しい風を掴もうとしている人間にはあり得る選択肢になってきています。
僕は会社に就職してなんだかんだで15年ちょっとサラリーマンをしましたが、新卒フリーランスという生き様には憧れを感じますね。
今の時代何を生業としても食べていける可能性がある。
今まで新卒フリーランスがどうして職業として成り立ちにくかったかというと、それは特殊な技能がなければダメだったし、そもそも自分で最初から自分をプロデュースするような時代ではなかったから。
例えばアーティストになりたいとすると、当時はオーディションに応募するというのが一般的なわけです。
これをインディーズアーティストのように、自分で道を切り開いていくという道が新卒フリーランスにはなかなかなかった。
しかし今の時代はネットのおかげでSNSやらブログやらで自分から情報を発信してダイレクトにエンドユーザーにとどけられるようになったわけです。
漫画家だってそうですよね。デビューするにはとりあえず賞に応募して受賞してからきっかけをつかまないといけない。
もしかしたら編集者の見る目がなくて、埋もれていった光る才能だって相当数あったわけですよね。
第二の手塚治虫がいたかもしれない。それが編集者の目にとまらなかっただけ。というところ。
編集者というフィルタリングを通さないとその先に進む選択肢がなかった。これが自分でウェブに作品を発表して、ダイレクトに読者に届けられるようになれば話がちがってきますからね。
僕が考えるに、面白い個人はこの数年で一気に増えた。
もう反則だろ!っていうほど面白い人が多くなりました。みんなそういった生き方を模倣し始めているわけで、これから先は狭き門になっていくでしょう。
たとえ面白い個人がいたとしても周りも面白くなってきているんです。
新卒フリーランスなんか当たり前だらけになってしまえばなんの価値もありません。
自分しかない付加価値を付け加えていける人間じゃないとこの先は難しい。
ですが、何をしても食べていくことができる時代になりつつあります。
ユーチューバーだってそうですよね。
最初はあり得ない選択肢でした。今はトップユーチューバーの収入は世界を見れば天井知らずになってきていますから。
では会社員は安全なのかというと、そうでもないですよ。
個人に磨きをかけた人間が会社員として乱立していくと、企業側としてもふるいにかけざるを得ないです。
良い業績を叩き上げているだけではダメで、影響力を持つ人間を重視していくことは目に見えて明らかです。
個人に磨きをかけるということは、フリーランス以外でもこれからはとても重要になっていくんじゃないかなって常々思います。