農業に大活躍の農業機械
ちょっと都会から外れると、いろんなところで目にする農業機械。
農家の作業を楽にするために生まれた通称農機具と呼ばれる機械です。
その種類は多岐に渡り、それぞれが用途別になっています。
僕がよく使うのは草刈機です。
通称ビーバーと呼ばれるもので、2サイクルエンジンを搭載して回転する歯で草をガンガンと刈っていくための機械です。
草刈機でいうと、モアと呼ばれる人が乗りながら草刈りをするゴーカートのようなものもあります。通称乗用モア。
草刈り以外にも
マメトラ、トラクター、ハーベスター、コンバイン・・・
挙げればキリがないほどいろんな農機具が売られています。
道具を使えば効率的に少ない労力で、数倍以上の働きをすることが可能なんですが、機械ながらに事故も多い。
農業機械の多くは免許がいらない
農機具のほとんどには免許がいりません。
免許が必要なのは簡単に言うと道路を走る機能を備えているもの。
大きなトラクターなどが代表的です。畑や田んぼの中でのみ使う農機具には基本的に免許は必要ありません。
機械も普通にホームセンターなどで売っています。
近年農機具に関わる事故が増えてきています。長野県内でいうと、死亡事故がなんと18件も確認されています。
農機具の事故はどのようにして起こり得るのか?
死亡事故で一番多いのがトラクターです。トラクターは自動車と同じでハンドルが付いて運転することができます。
トラクターを運転していてひっくり返ってしまうというケースが多いです。
田んぼや畑って道路から降りるとき若干の段差やら高低差があります。そこで横転して下敷きになってしまうという事故が多いです。
僕もトラクターを実際に触ったことがありますが、結構特殊な構造をしています。車と同じようにブレーキペダルがあるんですが、左右で独立しているんです。
つまり右半分、左半分とブレーキを存在する。道路などを走行するときはペダルを連結して同時にブレーキがかかるようにします。
ですが田んぼなどで往復する際急旋回をするでしょう?ああいうときって回る方向のブレーキだけを効かせると小回りが利くんです。そういう構造なんです。
これが普通の道などで誤って連結装置が外れてしまいブレーキを片側だけ効かせてしまったら簡単に横転するなどしてしまう。
便利な反面諸刃の構造を持っていると言える。
農機具を使っている人は高齢者が多い
田舎に来るとびっくりしますよ。
おばあちゃんが草刈機などでブイーンブイーンと草刈りをしているんです。当たり前に。
そうかと思ったら器用にトラクターに乗り込んで田んぼを耕しているシーンも目の当たりにします。
農業で生計を立てるのはなかなか厳しくて、担い手がいなくなってきているんです。
なので農機具を操っている人はお年寄りが多い。
ただでさえ複雑な農機具。車のように安全装置などはまだまだ装着されていないものもあります。
そんな農機具をお年寄りがメインに使っているんですからね。車を運転するよりも危険かもしれません。若い人材の担い手がいないのが事故率をあげている要因の一つかもしれません。
これからは逆に農業が伸びてくる可能性も考えられます。担い手の減少に始まり農協改革などが行われていけば、民間企業がどんどんと入り込んでくる分野です。
若いうちから農業について学んでネットワークを構築しておけば、ブルーオーシャンになるかもしれませんよ。