買うとは聞いていたけれど、まさか本当に買ってしまうとは恐れ入りました。
今年でちょうど40歳になる知り合いが、新車でマツダロードスターを買いました。
すげぇ!
ちなみにお値段は・・・?と、えげつない質問をしたら、スパッと
「300万オーバー!」
うっひょおおおおお!300万円あったら僕は何をするか?多分住宅ローンの前倒し返済をするだろうな・・・。
ここが彼と僕との決定的な違いか。
マツダロードスターって、いわゆるライトウエイトスポーツかーで2人乗りなわけです。駆動方式はFRといって、フロントにエンジンがあって、後ろのタイヤが駆動する2WD。
はっきり言って長野のような山間地には超不向きな車です。
でも彼曰く
「冬は軽トラックに乗るからいい」
うっひょおおおおおお!かっこいい!最高です。
ロードスターは冬は乗らないそうで、スタッドレスタイヤすら買わなかったらしい。
一番感心するのは、40歳になって新車のスポーツカーを買うという決意をしたということである。
彼の職業はサラリーマンで、収入だって僕とほとんど変わらないぐらいのはず。
はっきりいってお金持ちとは言い切れない。だけど買った。嘘かと思ったけど買った。
こうして見せてもらっているので本当である。
40歳って大体の人が人生の折り返し地点になる。この先あと10年経ったら今のような体が自由に動く保証すらない。
だったら、今しかできないことを後悔なくやっておきたい。という決意のもと契約書にハンコを押したということです。
これは確かに一理あるし正論でもある。
40代にもなれば、体だってどこか不調を起こし始めてくる。そうなったときに、あの時こうしておけばよかった・・。
という後悔をしたくない。だったら行動あるのみだ!ということなんでしょうね。
すごく共感できるわけですが、僕が同じ行動を取れるかというと無理だなと。
僕には子供が4人いて、さらに35年ローンというものが重くのしかかってくる。ちなみに僕は今軽自動車に乗っています。事故車をいただいたもので、自分で修理してまっすぐ走るようにして乗っているんです。
奥さんが乗っている車も中古車です。35万円で買いましたよ。走行距離は1万キロで10年落ち。車庫に保管してあったので綺麗なんです。
もうこれで十分。幸せの閾値が低いっていうんですかね?事故車でもターボが付いているのでなんとなく楽しい。
そりゃ新車のマツダロードスターに乗ったらアドレナリン出っぱなしになっちゃうけど。
人間っていうのは年齢ではなくて、いつ何時何が起こるかなんてまったくわからないわけです。
元気いっぱいだったはずが、明日になったら何かの病に伏せる可能性もあるし事件に巻き込まれる可能性だってゼロじゃない。
だったらやりたいことをやっておくということも大切なこと。
だけど、自分の生活環境との天秤が重要です。どちらか一方に重きを置いてバランスを崩したら、それこそ本末転倒になってしまう。
やりたいことを極度に我慢するわけにもいかないけれど、ある程度は我慢せざるを得ないというなんとも矛盾した中で、どれだけ自分を満足させられるか。
このあたりですね。幸せの閾値が低い人っていうのは、些細なことでも幸せと感じれる。これが、贅沢を知っていくとなかなか自分の満足感っていうのは味わえなくなっていくんでしょうね。
難しいですが。さあ、ロードスターに乗せてもらおう。ワクワクするぜ!(人の車だけど)