ようやく見ましたよ!シン・ゴジラ!
まず、はずかしい事ですが、僕はオリジナルのゴジラを何一つみたことがありません。
周りからの情報で、ゴジラとモスラとキングギドラがいるとかそんな程度の知識。当然日本が誇る特撮映画であるゴジラなのでテーマソングも知ってるし、なんとなく設定までは知っていました。
ゴジラになんで興味がなかったのかというと、特に見る機会がなかっただけです。
そんな折に「シン・ゴジラ」が上映された。しかも監督がエヴァンゲリオンシリーズの庵野さんでしょ?これはゴジラを知らない僕も面白く見れるかもしれない!
こういうちょっと変わった動機で「シン・ゴジラ」を見てみました。
シン・ゴジラを見てまず驚いたのが、舞台がころころころころ変わるところ。
それこそ首相官邸からなんとか事務所、さらには外務省などパッパッパッパと変わる。これは今の日本そのものなんだろうけど、何をするにも巨大な組織を動かすには大変だよなって。
僕も会社員で働いていると、何か企画を立ち上げる時に、それこそ直属の上司から始まりなんとか課長、なんとか部長、なんとか次長、副社長に社長と稟議書をたらい回しにされる。
承認されるまでにかかる時間がかるく一週間はかかる。こういうことがまさにシン・ゴジラでした。東京でゴジラが上陸した!それを阻止しないといけないのに、それを実行するための法律がない。
では特例を出して・・決断は総理に・・。こんなシーンがたくさん出てくる。
何か1つの事をなすために、承認させないといけない部署が多すぎる。それがまずよくわかった。うん。こんな仕組みはあきまへん。よく描写できてます。
圧倒的でしたね。どうやって撮影しているんだろう?とにかくグラフィックが圧倒的だった。多くはCGなのかもしれないけれど、すごい。これは一見の価値があります。
日本政府が自衛隊に全ての武器を使ってもいいと許可を出します。出てくる出てくる。最初はヘリコプターのバルカン砲みたいなものから始まって、戦車が砲撃をしたり。
さらには戦闘機がミサイルを撃ったり。おそらく全てが本物を忠実に再現しているんでしょう。ゴジラが本当に日本に現れたらきっとこういう順番で武器を試していくんだろう・・。すごい詳しく描写されてるなぁ。
結局日本の自衛隊が所有する武器では歯が立たず、米軍に頼ることになります。この米軍の武器に関してもかなり詳しく描写されている。
このゴジラとの戦闘シーンは特筆すべきポイントです。
ここは結構面白かった。随所にエヴァな世界観が散りばめられているんです。まずは、音楽です。エヴァの音楽がいきなり使われてる・・。
おいおいヤシマ作戦のパクリみたいじゃないか・・。でも監督が同じだからいいのか。いい意味で遊び心が溢れている。僕はエヴァンゲリオンシリーズは全部見たんですが、ここで親近感がマックスになりました。
さすが庵野監督。
このシン・ゴジラの編集にはiPadProが大活躍したんだと雑誌に書いてありました。
スタッフにiPadProを渡して、みんなで動画を編集するのに最適だったと。僕も一番大好きなガジェットはiPadProです。
どんな風にiPadが活躍しているのか、よくわかります。
動画を多人数で編集するとなると、データをクラウドに置いてみんなで共有しながら手を入れていく。
こういう使い方は最高に役だったんでしょうね。
ゴジラの遺伝子情報は、人間の何倍にも及び、まさに生物として完成されているものだった。そんなゴジラをどうやって倒すのか?
まず考えられるのが核兵器を使うという点。日米の武器を使っても歯が立たなかったゴジラ。何をすればゴジラを駆除できるのか?
まだ出てきてない兵器は核兵器。ただ日本の東京でゴジラを駆除するために核兵器を使う?これは日本の選択としては絶対のNO!でしょう。
しかし多国籍軍がそれをしようとしている。それを阻止しないといけない。では代替案はなんなのか?これが結果ゴジラを停止させることができる唯一の方法だったわけです。
まずゴジラのエネルギー源から始まり、その動きを停止させるには何が必要か?ではそれはいつまでに用意できるのか?
多国籍軍の攻撃はもうタイムリミットが決まっている。どこのルートを使って時間を延長させるべきか?
今までの政権が全員ゴジラの犠牲になり、残った人間でどうすればいいか?
人間の知恵をすべて振り絞っての総力戦です。ここもすごい。最後の作戦、すごいです。それこそ電車を無人でコントロールして、ゴジラに爆薬としてぶつけるなど映像美は圧巻です。
今までゴジラを何一つ見た事がなかった僕ですが、シン・ゴジラはゴジラを知らない人間であってもとても楽しかったです。