僕が住んでいるのは雪国長野県。
長野県は車がないと生活がかなり不便な場所です。そして、冬になると容赦なく雪が降ってくる。
雪国の人は、いろいろな知恵を持っていて多少のことならなんとかしてしまいます。
雪国に住んでいる僕が、脱輪した場合の脱出方法を教えたいと思います。
まず前提になってくるのが、自分が乗っている車の駆動方式です。車の駆動方式は大別すると5つにわかれます。
上から雪道に弱い順番で書いてみました。MRとRRはまあ同じくらいかな。
車の駆動方式で、脱輪の脱出方法は変わってきます。ここは重要なポイントになってきます。
4WDはクロカンやSUVなどいかにもオフロード系というイメージがあるように、雪道にも強いです。
もし4WDで雪道にはまってしまったらどうするか?
例えば右の前輪を溝に落としてしまったケース。4WDであれば、ハンドルをいっぱいに切った状態でゆっくりアクセルを踏むと意外とそのまま脱出できてしまいます。
それだけ悪路に強いのです。長野の車は大半が4WDです。特に山間地で使っている車は8割は4WDですね。
2WDで脱輪をしてしまったら、自力で上がるのはほぼ難しいと覚えておいてください。この場合は、他の車に牽引ロープなどで引っ張ってもらう必要が最低条件になってきます。
脱輪している車輪が深く落ちてしまっているのなら、ジャッキで持ち上げてタイヤと溝の下に角材などを入れるなどの工夫をします。
そして、牽引ロープで引っ張ってもらう。
こういった連携プレーが必要になります。駆動輪といって、アクセルをふかしてタイヤが回転する部分が脱輪していたらさらに状況は難しくなります。
スポーツカーや高級車に代表される駆動方式です。このFRという駆動方式ですが、雪道には最弱です。
重たいエンジンがフロントにあって、駆動するタイヤはリヤです。何を意味するか?駆動するタイヤに荷重がかからないからすぐに空転しちゃうのです。
昔の車はFRばかりだったので、米俵をトランクに乗せていたなんていうお年寄りも多かったみたいですよ。
僕も昔はFRばかり乗っていたので、雪道はとにかく注意してしました。上り坂がやばい。途中で停止してしまうと上がっていかなくなっちゃうんです。
なので、陸橋などに差し掛かると前の車との車間距離を十分に確保してからゆっくりと止まらないで頂上まで行く必要があるのです。
FRは神経をつかいます。
もし脱輪してしまったら、その近くのボディをジャッキで持ち上げます。そして、タイヤと溝の間に橋を渡すなどする。
これができれればほぼリカバリーは可能になります。
油圧のパンタグラフジャッキを載せておくといいと思います。
そして、駆動がかかるようにタイヤの下にこういったものを敷いて動かすというのが一つの手になってきます。
当然のことですが、スキー場などに行く際には最低でも鮮度の良いスタッドレスタイヤを履いていくこと。
ブリヂストンや横浜ゴムがベストです。
欲を言えば簡易チェーンを入れておくのもいいですね。
スタッドレスタイヤも性能は上がってきていますが完璧じゃありません。
そういったときにはやっぱりチェーンに勝るものはないのです。
スプレー式のタイヤチェーンもあるので、これを1つ積んでおくだけでも気分的に違いますね。
もう自力では無理だなと思ったら救援を素直に呼びましょう。雪道などで吹雪いてくると身の危険すら感じます。
雪がマフラーの位置まで積もってきたらエンジンをかけて暖をとることもNGです。排気ガスが逆流して中毒になってしまいますから。
雪道の運転を過信しないで万全の準備をもって運転するようにしましょう。
防寒サバイバルシートを車に乗せておくことも考えておきましょうね。
かさばるものじゃありませんから。